APAC-ACE 空調機器算定・換気量計算・エアバランス
APAC-ACE(エーパック・エース)とは?
一般社団法人公共建築協会編集・発行『建築設備設計基準令和3年版』に基づき空気調和機器の算定と換気量計算を行うシステムです。
平成30年版との主な違いは?
- 大温度差のユニット形空気調和機の算定方法が変更になりました。
- 潜熱・顕熱分離形(ダブルコイル)空気調和機の算定方法が変更になりました。
- デシカント空気調和機の算定方法が変更になりました。
- マルチパッケージ形外気処理ユニットの算定方法が変更になりました。
- 換気量の各項目の計算式が変更になりました。
操作性について
APAC-ACEは「IPACシリーズ」のUI/UXを踏襲したシステムでございますので泉創建エンジニアリング様よりIPACをご購入頂いていた方にも安心してご利用頂ける製品となっております。
起動画面
APAC-ACEでは空調機器の算定、換気量計算、エアバランス表の作成が可能となっております。
空調機器の算定では一般的な空気調和機だけではなく大温度差空調方式や潜熱・顕熱分離形空調機、デシカント空気調和機にも対応しております。
APAC-ACE操作プレビュー
- 空調機器の算定
※設計仕様のため、実際の機器の選定は各メーカーのカタログ等を参照してください。
APAC-ACEでは建築設備設計基準の各図表をデータ化してあり、設計仕様を簡単に作成できます。
APAC-MECHで作成した室データと室負荷データを使用することができます。
また、部屋ごとに内部負荷と外部負荷の分担調整(面積按分)や各室に直接外気を取り入れた場合(全熱交換器を取り付けた場合も含む)の室内負荷の再計算が可能となっております。
算定可能空調機器
※熱源機器の算定には対応していません。
中央熱源方式
- ユニット形空気調和機・コンパクト形空気調和機(ファンコイル併用可)
- ファンコイルユニット(単独可)
- ダブルコイル空気調和機(潜熱・顕熱分離形の空気調和機)
- デシカント空気調和機(顕熱空気調和機と併用)
個別分散方式
- 空気熱源ヒートポンプパッケージ形空気調和機(直吹形、ダクト形)
- 空冷式パッケージ形空気調和機(直吹形、ダクト形)
- マルチパッケージ形空気調和機(EHP)
- ガスエンジンヒートポンプ式空気調和機(GHP)
☆中央熱源方式
- ユニット形空気調和機
基本条件
暖房時加湿方式は蒸気加湿か水気化式加湿か水加圧噴霧加湿かが選べます。
送風量の計算
単一ダクト方式による送風量の計算を行います。送風量の調整も可能です。(空気線図に即座に反映されます)
計算値(設計値)
計算値の表示と係数などの変更ができます。
冷房時空気線図のパターン
イ)標準(混合+冷却+減湿)
ロ)再熱(混合+冷却+減湿+再熱)
ハ)RH線修正※(混合+冷却+減湿)
※再熱のかわりに、SHFと交わるRH線のRHを入力により修正することが可能
暖房時空気線図のパターン
イ)蒸気加湿(混合+加熱+加湿)
ロ)水加圧噴霧加湿(混合+加熱+加湿)
湿り空気線図
空気線図を表示します。
印刷も可能です。
湿り空気線図の計算
空気状態の計算ができます。
- ダブルコイル空気調和機
基本条件
ダブルコイル空気調和機の算定条件を入力します。
湿り空気線図
空気線図を表示します。
印刷も可能です。
- デシカント空気調和機
基本条件
デシカント空気調和機の算定条件を入力します。
湿り空気線図
空気線図を表示します。
印刷も可能です。
☆個別分散方式
- 空気熱源ヒートポンプパッケージ形空気調和機
基本条件
計算値の表示と選定条件を入力します。
設計仕様
設計仕様の表示と値の変更ができます。
- 換気量計算
APAC-ACEでは一般換気から特殊換気まで様々な計算式の換気量の計算ができます。
計算換気方式
一般換気
- 換気回数
- 人員
- CO2濃度
- 温度制御
- 湿度制御
- ホルムアルデヒドの発散
特殊換気
- 火を使用する室
- ボイラー室
- 冷凍機室
- 電気室
- エレベータ機械室
- 駐車場
- コージェネレーションシステムの機器設置室
室条件入力
換気量計算をする室の基本条件を入力します。
火を使用する室
炊飯器などの器具やフードを入力します。
ボイラー室
異なる容量のボイラーを複数入力することができます。
- エアバランス
空調機器の算定で設定した系統に換気量計算で作成した換気室を所属させ、エアバランスの設定を行うことができます。
エアバランスの設定(系統の選択)
エアバランス(表)
エアバランスに含める換気室の選択